子どもの不調が続くと、親はつい「性格」や「努力」で説明しようとしてしまいます。
「わがままなのかな」
「甘えてるのかな」
「もっと頑張ればできるのかな」
でも、発達障害の子育てをしていると、そういう言葉が当てはまらない日が増えます。
今日は、脳の成長の順番を知ったとき、少しだけ見え方が変わった話を書きます。
結論を出すためではなく、いまの感覚をここに置いておきます。
脳は「下から上へ」育つ
子どもの脳は、一度に全部が成熟するわけではなく、
下(脳幹)から上(前頭前野)へ、段階的に育つと言われています。
- 脳幹:呼吸、睡眠、覚醒、自律神経、姿勢などの土台
- 小脳:運動の調整、バランス、注意の土台
- 扁桃体:不安、恐怖、怒りなどの警報装置
- 海馬:記憶、経験の整理
- 前頭前野:計画、整理、判断、感情のコントロール
「わかってるのにできない」が起きやすいのは、
前頭前野がゆっくり育つから、という説明を聞いたとき、
少しだけ呼吸が戻りました。
思春期は「アクセルが強いのに、ブレーキが未完成」
思春期は、扁桃体が強く反応しやすい一方で、前頭前野はまだ成長途中。
イメージすると、
- アクセル(扁桃体)=強い
- ブレーキ(前頭前野)=まだ未完成
この状態だと、本人も自分の感情に振り回されやすい。
親も巻き込まれやすい。
「なんでこんなことで?」と思う場面でも、
本人の中では本当に“危険”として感じている可能性がある。
そう思えると、責めるより前に「今どこがしんどい?」を聞ける日が増えました。
同じASD・ADHDでも、困り方が違う
うちの場合、同じ診断名でも、困りごとの質が違うと感じます。
考えすぎて止まるタイプ
選択肢が多いと、頭がパンクしそうになる。
たぶん「優柔不断」ではなく、情報処理がしんどい。
「どれがいい?」が増えるほど、前頭前野が疲れていく感じ。
だから、選択肢を減らした方が楽なときがある。
❌「どうする?どうしたい?どれがいい?」
⭕「AとBならどっち?」(2択)
⭕「今日は午前だけ?家?」(小さく)
本人が「パンクしそう」と言語化できたこと自体が、
すごく大事な自己理解だと思いました。
感じすぎて爆発するタイプ
暑さ、服の感覚、汗、体の違和感。
そういう“身体のストレス”が積み重なると、突然爆発する。
怒っているように見えて、実際は限界に近い。
扁桃体の警報が先に鳴ってしまう感じ。
だから、説得より前に環境を変える。
- 涼しい場所
- 着替え
- 水分
- 早めの休憩
- 予防(爆発前)
「同じ対応」ではうまくいかない
同じ家庭で育っても、同じ診断名でも、
困りごとは同じじゃない。
だから同じ対応にしようとすると、親が消耗します。
- 片方には「整理と見通し」
- 片方には「感覚と身体のケア」
たぶん、これだけでいい日もあります。
今日の結論は、責める前に「どこがしんどい?」を見ること
脳の話を知って、全部が解決したわけではない。
でも「本人のやる気がない」だけで片づけなくていいと思えた。
そして、母親である私も、
巻き込まれすぎないために、まず呼吸を戻す必要がある。
今日はこの整理を、ここに置いておきます。
